このたび、東京都の令和7 年度予算案に「インクルーシブ保育の推進に向けた情報・教育的コンテンツの整備事業」が計上されました。本事業は、東京都の「大学研究者による事業提案制度」において、東京大学と東京科学大学の研究者チームが提案したものです。
本事業では、病気や障がいの有無にかかわらず、保育園に通いたいすべての子どもが通園できる社会、そして子どもが生まれたことをきっかけに自分の人生をあきらめなくて済む社会の実現を目指します。そのために、当事者(子ども・家族)と支援者(保育園・行政等)の双方を支援する体制を整備します。具体的には、都内各地のニーズや現状、好事例などを幅広く調査し、医療的ケア児の通園を後押しするための情報提供・学習用コンテンツを整備します。
なお、本事業は、医療的ケア児の受け入れを保育現場に一方的に強いるのではなく、さまざまな立場の方々との対話を大切にしながら、少しずつ実現していこうという考えに基づいています。
また、情報・教育的コンテンツは、東京都や研究者のみならず、当事者や支援者の皆さまをはじめ、多くの方々と協力しながら共創していくことを想定しています。関係者の皆さまには、ぜひご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
事業の詳細につきましては、東京都との調整が整い次第、改めて公表いたします。

【東京都財務局・公式ホームページ】
https://www.zaimu.metro.tokyo.lg.jp/zaisei/zaisei/teian/daigaku/7daigaku
【東京都・報道発表資料】
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2025/02/05/09.html
【研究チームの構成】
- 小野敬済(東京大学 情報理工学系研究科)
- 菊地謙(東京大学 新領域創成科学研究科)
- 栗林詩歩未(東京科学大学 工学院)
- 安琪(東京大学 新領域創成科学研究科)
- 二瓶美里(東京大学 情報理工学系研究科)
【本事業全般に関する連絡先】
小野敬済(東京大学 情報理工学系研究科)
メール: Takazumi-ono-ut[at]welbe.imi.i.u-tokyo.ac.jp
*1 上記メールアドレスの[at]を@に変えたうえ、ご連絡ください。
*2 取材対応に関しては、下記URL よりお申し込みください。
取材申し込み:情報理工学系研究科広報室
https://www.i.u-tokyo.ac.jp/media.shtml